前日の記事はこちら。

あちこち訪れているので名前がつけづらい旅行、4日目です。
城崎温泉の残った外湯を回りつつ、出石にも足を伸ばします。

まずは朝7時から外湯を消化していきます。

●地蔵湯
豊岡市城崎町湯島796。7:00〜23:00営業、金曜日休み。入湯料600円。
江戸時代より里人の外湯として親しまれていました。源泉から出てきた地蔵を祀っています。湯船はそこそこ大きめ。露天風呂はありません。
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今の地蔵は戦後作ったものだそうです。

●一の湯
豊岡市城崎町湯島451-1。7:00〜23:00営業、水曜日休み。入湯料600円。
江戸時代中期の医者であり儒学者の香川修徳が、天下一と記しました。普通の湯船は地蔵湯より少し小さいですが、すぐ後ろのがけの洞窟を使った洞窟風呂があります。2階は休憩スペースと貸切風呂。休憩スペースが広いので外湯の中では散策時の一休みに最適な場所です。
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これで15:00オープンの外湯以外はすべて回りました。水翔苑をチェックアウトして出石に向かいます。

●出石
城崎温泉駅から出石営業所までバスで50分、または城崎温泉駅から豊岡駅まで列車で10分→豊岡駅前から出石までバスで40分。
室町時代に山名氏が治めていましたが戦国時代、豊臣秀長(豊臣秀吉の弟)が侵略し奪い取ります。その後領主が何度か代わり、信州上田の仙石家が治めた際に蕎麦職人を連れてきたことから蕎麦の名産地になります。

↑詳しい人が聞いたら怒るくらいものすごく端折りましたがたぶん合ってます。


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出石につきました。ぽつぽつと古い建物が残ります。

●よしむらそば
豊岡市出石町宵田22。10:00〜18:00営業、火曜日休み(火曜日の祝日に行ったら開いていたので祝日の場合は営業するようです)。
140年以上前に開店した皿そばの店です。
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皿そばは、その名の通り皿で出てくるそばです。始めは出汁だけで食べ、ネギとわさび追加、山芋追加、卵追加、というように少しずつ味を変えていくのが食べ方ですが、よく考えたら普通のそばでもそうすることが多い気はします。5皿で1人前ですが、1皿単位で追加できます。はしごしたかったので最低枚数の5皿だけ食べて店を出ます。 

●出石資料館
豊岡市出石町宵田78。9:30〜17:00開館。入館料300円。
1870年代の豪商の家を出石の古代〜近代の歴史の資料館として活用しています。
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しかし痛恨の休館日。

●本高寺
豊岡市出石町魚屋94。
1455年に入曾上人が建立しました。兵火による衰退しますが日成上人により移動、再興され、出石藩主仙石成明の帰依を受け、仙石家の菩提寺となりました。
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江戸時代末期の酒蔵。今でも地酒の楽楽鶴を製造しています。

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宗鏡寺前の願成寺。見事な門です。

●宗鏡寺
豊岡市出石町東條33。
1392年、出石城主だった山名氏清により建立。出石城主の菩提寺。山陰随一の伽藍を持っていましたが織田信長の但馬攻めにより山名氏が滅びた時荒廃します。その後城主となった小出氏により沢庵和尚が招かれ再興されました。通称沢庵寺。
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鶴亀の庭。沢庵和尚作。
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わびすけ椿。沢庵和尚の手植え。
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何それ怖い。
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仙石久道の墓。
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仙石正辰の墓。
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沢庵和尚の塔所。
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心地の池。沢庵和尚作。
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開山堂。

●出石明治館
豊岡市出石町魚屋50。月曜日、年末年始休み。入館料100円。
1887年に郡役所として建てられた木造擬西洋建築です。中には出石の偉人に関する展示があります。外観と違って中は新しいのであくまで資料館として入りましょう。
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●たくみや
豊岡市出石町魚屋128。11:00〜19:00営業、水曜日休み。
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出石城跡周辺は土産屋でけっこうにぎわっています。

●辰鼓楼
豊岡市出石町内町151。
1871年築のやぐら。元は太鼓をたたいて時を告げていましたが医師の池口忠恕が時計を寄贈し、それが埋めこまれたことで日本最古の時計台となりました。時計としては3台目。
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●出石城跡
豊岡市出石町内町。
1604年、小出吉英により建てられ、江戸時代には出石藩の本拠地として使われました。今では取り壊されましたが、隅櫓が再建されています。
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稲荷神社がありました。
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出石の町並み。黒い。

●出石家老屋敷
 兵庫県豊岡市出石町内町98-9。9:30~17:00見学可能、年末年始休み。見学料200円。
家老級の武士の屋敷です。わりと最近再建された雰囲気。
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2階への階段は収納して隠すことができます。
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足場として屋根へ行けるようになっている押入れ。緊急時の逃げ道兼隠密の出入り口用。
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2階。階段を隠せば1階からは入れません。また天井が低く刀をふり回しにくい作り。
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2階の部屋の奥からの風景。丸窓から階段を上がってくる者が見えるようにしています。

●出石永楽館
豊岡市出石町柳17-2。9:30〜17:00開館、木曜日、公演日見学不可。
1901年に建てられた現役の芝居小屋(一度閉館後復活)です。
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わりと小型の小屋です。
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奈落。
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舞台。
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「ライトシヨウ正司ハナエ」の文字。かしまし娘のこと?
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舞台直結のお風呂。お風呂から出たら即舞台。
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さて、ここで1度城崎温泉にもどって残った外湯を片付けましょう。ここで一気に城崎温泉に移動しますが混乱せずついてきてくださいね。

●まんだら湯
豊岡市城崎町湯島565。
15:00〜23:00営業、水曜日休み。入湯料600円。
道智上人のエピソードから名づけられました。湧き出てから800年後、不意に熱湯になりましたが居合わせた日真上人が曼荼羅を泉の底に沈め数日間祈った結果元にもどったそうです。湯船は小さめで、露天風呂も桶風呂なので、定員はよくて2人程度。城崎温泉のやや外れの位置にあるためアクセスもよくはありません。昨日の鴻の湯と一緒にサクッと片づけましょう。
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あと、まんだら湯のエピソードって1度倒した魔王が復活して再度倒しに行くRPGの続編みたいだなと思いました(←?)。

●柳湯
豊岡市城崎町湯島647。
15:00〜23:00開館、木曜日休み。入湯料600円。
外湯の中でも最小で露天風呂もありませんが近代的な雰囲気の外湯が多い中、木を多用した風情ある作りになっています。
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これで城崎温泉の外湯を完全制覇しました。お湯、雰囲気、食べ物すべて優秀な素晴らしい温泉地でした。歓楽街っぽさがないところも、夜も店が開いているところもポイントが高かったです。

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特急はまだてで、神戸駅まで移動します。

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神戸駅。

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チサンホテル神戸。チェーンのビジホ。落差がすごいですが、都会なので料金は水翔苑のせまい部屋と同ランクです。

これで4日目は終わりです。

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