前日の記事はこちら。

あちこち訪れているので名前がつけづらい旅行、7日目(最終日)です。

神戸を回りましょう。まずは新神戸駅でスーツケースを預け、そこから異人館街を回るように歩きます。

ちなみにコインロッカーは明らかに数が足りていないので、宿泊先のホテルに預けられない場合は早めに確保しましょう。私も少し探したのですが、同じような難民がたくさんいました。

新神戸駅2階の新幹線改札口があるフロアに2か所、地下鉄西神・山手線新神戸駅の北口改札近く、南口改札口近くに1か所ずつあります。地下鉄のコインロッカーは、改札口から見えない(北口改札の場合改札からでたら右側に回りこむ、南口改札口の場合左側に回りこむ)ので注意しましょう。11:00時点で、地下鉄新神戸駅南口改札口の数個をのぞいてふさがっていたので、昼近くなると詰むかもしれません。

何とか荷物を預けられたので、神戸の町を探索しましょう。

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フロインドリーブ本店。元教会をカフェ兼ドイツのパン屋に活用しています。整理券が配布されているのですが、取ったら36組待ちだったのでパスします。ゆっくりくつろぐカフェで36人待ちって自分の順番3時間は回ってこないですよね。

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仕方ないので神戸牛丼広重へ。神戸牛を牛丼にして食べられる店ですが、50人は並んでいます。ここもパス。

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初めから満席と貼り出す店も。京都並みに観光客が飽和しています。

コンビニですませてもいいのですが、何とか候補にしていた店で空いているところを見つけました。

●cafe shuu
神戸市中央区中山手通り1-23-10。12:30〜20:00、不定休。雑貨屋兼カフェで、店主さんはケーキ屋出身者。たくさんの本があり自由に読めますが、ほしければ正規価格でゆずってくれるそうです。
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ちょっと右寄りの本が多くないですかね。
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酒井駒子氏の絵本やこなみかなた氏の『ふくふくにゃ〜ん』、『ちびくろさんぼのおはなし』、『はらぺこあおむし』、『星の王子さま』などに混じって渡辺昇一氏の右寄りな本や靖国神社で発行される冊子があって少しシュール。
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そういうのを気にしない方にとってはくつろげます。

さて、荷物を預けて食事するだけでだいぶ翻弄されましたが、そろそろ異人館街に向かいましょう。

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よく分からないけど、車道を封鎖して芝生を敷きつめてドライフラワーで絵を作ってました。車道を芝生の庭にするのすごく大変そう。

ちなみに異人館は単独券だけでなく周囲の複数の異人館との共通券も売っています。すぐ近くにある異人館だけの共通券や、もっと範囲の広い共通券など種類があるので、自分の回りたい異人館に合ったものを買いましょう。異人館は全体的に入館料が高いので、共通券で少しでも出費をおさえましょう。

ちなみに異人館はすべて9:00〜18:00開館(10月〜3月は1時間早くクローズ)、年中無休なので、これからの説明では省略します。

●ベンの家
神戸市中央区北野町2-3-21。入館料550円。
イギリス人狩猟家ベン・アリソンの家。異人館街最古(1902年建築)の異人館であり、彼がコレクションした剥製がところせましと並びます。ちなみに検索すると予測変換で「ベンの家 怖い」と出ます。
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アメリカバイソン。低いところにある上に部屋に入ってすぐのところに不意打ち的にあるので、背の高い人がよそ見してたらキスしてしまいそう。
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3メートルのホッキョクグマ。
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左右対称に頭を飾る。
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寝室。皮のハンモックと民族系の壁かけ飾りがかかったピンクの壁とシマウマのスツールを組み合わせる素敵なセンス。

●洋館長屋
神戸市中央区北野町2-3-18。入館料550円。
1908年に建てられた洋館。2家族まで入れるアパートで、写真では分かりにくいですが(これより引きで取れないです)2つの家を合体させたようなデザインになっています。エミール・ガレ、ドーム兄弟、ルネ・ラリック、シャガール、藤田嗣治の作品を少しだけ所蔵。
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寝室。ベン氏の寝室とカラーは同じですがこっちはかわいいです(特にエリザベスカラーをしている猫の絵が)。
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子どもの部屋。天井が低い。

●英国館
神戸市中央区北野町2-3-16。入館料750円。
フデセックというイギリス人医師の住んでいた家兼診療所。2階はなぜか(英国つながり?)シャーロックホームズの部屋を再現しています。
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館内にバーカウンターが。ちなみにこれ、夕方は本当に開店します。
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お風呂にコルクがつまっていたり、ベッドに生け花がされていたり、シャーロックホームズとワトソンが部屋や天井にいたり、独特なセンスが光ります。フデセック氏が見たら仰天しそう。

●北野天満神社
神戸市中央区北野町3-12。
1180年、平清盛が北野天満宮から分霊して建てました。祭神はもちろん菅原道真。北野町という名前の由来となった神社でもあります。
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拝殿。1742年建立。
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本殿。
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北野天満神社からの景色。
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海が見えます。

●風見鶏の館
神戸市中央区北野町3-13-13。入館料500円。ここは例外的に2,6月の第1火曜日休み。
貿易商のゴッドフリート・トーマスが1910年に建てて住んだ家。国指定重要文化財。このエリア唯一のレンガばり建築。
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シャンデリアには滑車がついていて、高さを調節することで光量を変えられるそうです。
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●萌黄の館
神戸市中央区北野町3-13-11。入館料350円。ここは例外的に2月第3水・木曜日休み。
1903年にアメリカ総領事ハンターシャープが建てた家です。国指定重要文化財。
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少しお寺に釣り下がっているやつ(幢幡?)っぽい照明。
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阪神淡路大震災で落下して地面にめりこんだ煙突。3本あったものが全部落ちたそうです。怖すぎ。
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もちろん今は修復ずみ。

●パラスティン邸
神戸市中央区北野町2-10-12。11:00〜18:00営業、火曜日休み。
ロシアの貿易商パラスティンの邸宅。今はカフェになっています。利用者以外立ち入り禁止。
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中は普通のカフェっぽいです。
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厨房からつながる裏口で従業員(猫)がまかないを食べていました。

●うろこの家
神戸市中央区北野町2-20-4。入館料1050円。
1905年に建てられ、神戸で始めて公開された異人館。1885年に建てられたあと1905年に移築されました。ハリヤーというドイツ人教師が住み、最後の住人はその息子でした。天然石の岩でおおわれており、その外観からうろこの家と呼ばれています。
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●山手八番館
神戸市中央区北野町2-20-7。入館料550円。
サンセンという人物の家だった場所。レンブラント、ルノワール、ロダンの作品がありますが、それよりもサターンの椅子で有名。
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サターンの椅子。2つあり、向かって左が男性、右が女性用。座ると願いがかなうとテレビに取りあげられ、話題になりました。
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ちなみに座ると思ったよりかたいです。あと、行列の中座るので1人だと恥ずかしいです。
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●北野外国人倶楽部
神戸市中央区北野町2-18-2。入館料550円。
フューガという人物の家だった場所。最後の住人は貿易商ハンセンでした。彼らの家ではなく、当時のサロンを再現しています。
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メイドの部屋。せまいけど、装飾のある家具やバトミントンなどの遊具もあり悪くはない住環境。あくまで再現ですが。
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オールドキッチン。

●坂の上の異人館
神戸市中央区北野町2-18-2、入館料550円。チンという人物の家だった場所で、一時期中国の総領事館としても使われました。それゆえに他の異人館とは違い中華風の装飾がされています。

※外観の写真撮り忘れ。

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細やかな装飾。
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狛犬。間を通ると愛情に恵まれるらしいです。

回って新神戸駅までもどってくるのに大体5時間半かかりました。食事を割り切ってコンビニですませばもっと早く回れるかもしれませんね。

これで6泊7日の旅は終わりです。



●次はどこに行く? (他の旅行記事に移動します)●
・京都を本格的に回る。
・兵庫県姫路を回る。