※この記事はある外部メディアに寄稿しようとしてJR東日本にも記事を確認いただいていたもののボツになった原稿の使いまわしです。日の目を見ないのもあれなので供養も兼ねてここに掲載します。

東京都・荒川区の日暮里駅。山手線、京浜東北線、常磐線、そして日暮里・舎人ライナーや京成電鉄への乗りかえに使える、周辺住民にとってなくてはならない駅です。

そんな日暮里駅にはいたるところに猫のイラストがあります。このキャラクターの名前はにゃっぽり。ペンでササッと描いたようなゆるさが逆に人目を引き、グッズ展開するほどの人気を見せています。

今回は日暮里駅が生んだゆるキャラ、にゃっぽりを紹介します。



にゃっぽりとは何者なのか?
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にゃっぽりは、近くにある谷中にたくさん住んでいる猫をモチーフにしています。元々は日暮里駅の社員が手作りの周辺地図向けに考えたキャラクターで、そのゆるすぎるデザインが話題を呼び、活動の幅を広げています。肩書きとしては、日暮里駅イメージキャラクターという位置づけになっています。
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にゃっぽりは駅構内のポスターのいたるところに登場し、利用者に様々な情報を与えてくれます。写真は入場券の案内をするにゃっぽりです。
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大勢で現れてお得な情報を教えてくれるにゃっぽり。この写真のように、一定期間しかはり出されないポスターにもにゃっぽりは登場します。



体をはるにゃっぽり
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にゃっぽりは、お得な情報を教えてくれるだけではありません。時には駅で守らなければならないルールを、体をはって教えてくれます。写真は3匹並んで左側通行するにゃっぽりです。
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 駅構内で走ったせいでケガをした自らの苦い経験を例にあげ、走らないよう注意するにゃっぽり。
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閉じるシャッターに2匹同時にぶつかるにゃっぽり。体をはって注意喚起してくれています。



隠れにゃっぽりを探せ
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ディズニーランドには園内のいたるところにミッキーのシルエット、いわゆる隠れミッキーがひそんでいますが、日暮里駅にも隠れにゃっぽりがひそんでいます。写真は床のタイルにひそむにゃっぽり。改札内の中央付近を探してみましょう。
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隠れているわけではありませんが、自動改札機の残額表示の部分にもよく見るとにゃっぽりがいます。



グッズ展開するほどの人気に
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このにゃっぽりですが、人気が高まるにつれグッズまで作られてしまいました。日暮里駅改札内のキヨスクではにゃっぽりのキーホルダーやどら焼きが売られています。

さらに、改札内にある手ぬぐい店「濱文様」ではにゃっぽり柄の手ぬぐい、マグカップ、手さげ袋、マスキングテープなどが好評発売中です。



にゃっぽりの案内で散歩しよう
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改札の外には日暮里駅で働いている方が手作りした「日暮里周辺おさんぽMAP」がおいてあり、もちろんにゃっぽりの姿が描かれています。
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西口方面へ進むと「夕やけだんだん」で有名なレトロな商店街、谷中銀座に出ます。メンチカツやコロッケの買い食い、土産物屋めぐりが楽しめます。

谷中銀座には、にゃっぽりの元ネタとなった猫たちが暮らしています。

※谷中銀座の記事はこちら。

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東口方面へ歩くと昔からの繊維街が広がっています。ボタンや布、皮などの多彩な素材が安価に購入でき、谷中銀座に負けじと愛されています。

にゃっぽりのゆるすぎる快進撃
ポスターやグッズ化などで露出を増やし続けるにゃっぽり。2015年4月には日暮里駅開業110年を祝う「にゃっぽり日暮里ジャック」というイベントが開催されました。駅構内ににゃっぽりの歴史の年表が掲示された上に、今までのにゃっぽりのイラストとその解説をするポスターが大量に貼られ、日暮里駅の開業を祝うイベントにも関わらずにゃっぽりが主役と化す事態となりました。

ゆるすぎる快進撃がとまらないにゃっぽりからは、今後も目が離せませんね。