愛知県・豊橋を歩いてきたので軽くまとめます。

●豊橋
東三河の中心都市。場所としては、愛知県の2つある大きな半島の右側のつけ根辺りにあります。安土桃山時代は吉田城の城下町、江戸時代は吉田宿と二川宿(訪問ずみ)という宿場町として栄えてきました。近代は軍都として反映し、製糸業や養蚕業も栄えました。戦後は工業都市として発展し現在に至ります。

P3023828
豊橋駅。

P3023829
日本では少なくなってきた市電が走っています。

まずは朝ご飯を食べましょう。

●まちのいどばた参八通り
公式HP:http://hmgs.jp/sanpachidouri/
豊橋市前畑町47、7:00~17:00営業(モーニングサービスは11:00まで)、木・金曜日休み(三八市か祝日の木・金曜日は営業するが14:00閉店)。
前畑駅で下車して徒歩5分ほど。大正初期創業の喫茶店。
P3023835
P3023832
当然パンもおいていますが、ここの名物モーニングはおかゆ。430円のコーヒーに+150円でおかゆセットがついてきます(モーニング時間限定)。
P3023833
パン、おにぎり、ホットケーキ、パングラタンなど様々なモーニングがあって目移りします。

前畑駅から徒歩で吉田城方面に向かいます。

●吉田中安全秋葉山常夜燈
愛知県豊橋市八町通5。
秋葉信仰にともない、1805年に吉田城下で多発した大火への安全祈願などを目的に建てられました。市内に70個ほどありますが5メートル級のものはこれだけであり、建てられた位置の記録が明確に残っているのはめずらしいそうです。
P3023837

●吉田城
豊橋市今橋町3(豊橋公園内)、10:00~15:00やぐら内見学可能、月・火曜日休み、無料。
1505年に長山一色城主である牧野古白が、今川氏親の命を受けて付近(ここではない点に注意)に城を築いたのが始まりとされます。松平氏と今川氏、牧野氏(今川氏配下)と戸田氏の間で争奪戦が続いたため城主が次々と変わり、徳川家康が今川氏を離反した際には酒井忠次が、徳川家康が豊臣秀吉に移封されたあとは池田輝政が城主を務めるなど、歴史に名を残す有名大名のものになったこともあります。江戸時代には吉田藩の藩庁として使われました。1873年に失火で焼失したあと1954年にやぐらが再建されます。
P3023838
石垣が残っています。
P3023839
P3023845
P3023841
やぐら。
P3023842
内部は資料館。
P3023844
やぐらからのながめ。吉田城は豊川に隣接しており文字通り「背水の陣」になっています。徳川家康が自身の城にはせずに配下の酒井忠次に城主を任せたのはこの「背水の陣」を嫌ったためだそうです。
P3023848
豊橋公園には歩兵第十八聯隊の兵舎があったため、わずかに遺構が残っています。

●豊橋市公会堂
公式HP:http://www.bunzai.or.jp/publichall/
豊橋市八町通二丁目22、9:00~21:00開館(イベントで使用されていない時事務室に声かけすることにより見学可)、第3月曜日(祝日の場合はその翌日)、年末年始休み。
1933年に建てられたロマネスク様式(他の様式の影響も受けている様子)の公会堂。講演会や式典、各種イベントに使用されています。その独特なデザインから映画などのロケ地としても使われます。
P3023851
P3023852
P3023906
P3023861
P3023862
P3023864
かつてイベントの時に使用された窓口。
P3023905
建てられた当時のタイルだそうです。
P3023853
P3023854
飾り気のない1階。こういう、うす暗くて寒々しくてパイプむき出しのビルって良いですよね。
P3023856
左右対称の館内。
P3023857
鉄格子。戦時中は供出させられたそうです。
P3023858
2階。ホールがあります。
P3023859
P3023860
西応接室。
P3023867
ホール。
P3023868
P3023869
P3023871
P3023872
カーテンなどの舞台装置は舞台袖で動かします。
P3023873
マイクや機材がおかれた舞台そで。
P3023875
舞台裏。
P3023877
舞台出演者の待合室。
P3023876
控室の床。わずかに金粉が付着しており、これは舞台の出演者が金粉スプレーを体にふりかけた時に落ちたものだそうです。
P3023879
P3023880
東応接室。
P3023881
かつて窓にはめられていたステンドグラス。
P3023884
P3023886
P3023887
P3023896
有機的なデザインの階段。
P3023888
P3023890
3階。
P3023892
昭和天皇も利用された3階応接室(貴賓室)。国会議事堂払い下げのソファがあります。手前(下座)のソファはかたくてせまい反面座りやすく、サイド(上座)のソファはやわらかくて広い作り。細かいところでも上下の差がつけられたお堅い部屋。
P3023894
P3023893
開きづらい古い窓。
P3023895
貴賓室のとなりには当時の古い家具がおかれています。
P3023902
P3023903
P3023904
P3023897
P3023901
屋上のワシ。元は800キロもあるコンクリート製でしたが今は軽い樹脂製になっています。
P3023900
屋上からのながめ。
P3023907
オリジナルのコンクリート製のワシ。

●ハリストス正教会
豊橋市八町通3-15。
外部のみ見学可。1913年に建てられた愛知県最古の正教会で、国指定重要文化財です。
P3023912

●安久美神戸神明社
公式HP:https://onimatsuri.jimdo.com/
豊橋市八町通3-17。
940年創建。主に天照皇大神を祀っています。1000年以上前から2月10~11日に豊橋鬼祭(国指定重要無形民俗文化財)が開かれています。
P3023913
P3023915
P3023914
赤鬼。

●うどんそば屋「勢川本店」
公式HP:http://www.segawaudon.com/
豊橋市松葉町3-88、11:00~19:30営業、月曜日・第3火曜日休み。
1914年創業のうどん・そば屋。豊橋のB級グルメ、豊橋カレーうどんもあつかっています。
P3023917
豊橋カレーうどん。
P3023919
食べ進めると下からとろろご飯が現れます。カレーうどんの汁にとろろも入っているのでカレーとは少し違う味わい。カレーうどんにとろろとご飯が入っているという愛知らしいゴチャゴチャとした料理ですがカレーうどんの汁を最後までおいしく味わえる完成度の高い1品です。

今回はこれで終わりです。地味ながら歴史ある面白い町でした。



●次はどこに行く? (他の旅行記事に移動します)●
・すぐ北の豊川へ行く。
・同じ愛知県の知多半島へ行く。