岐阜県・垂井宿を歩いてきたので軽くまとめます。

●垂井宿
中山道57番目の宿場町。かつては中山道と美濃路の分岐点になっている交通の要所でした。関ヶ原の戦いで有名な関ヶ原が近くにあります。

となりの中山道・赤坂宿美濃路・大垣宿は訪問済です。



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垂井駅。
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駅前。観光案内所では普通の自転車を500円、電動の自転車を1,000円で貸しだしています。普通の自転車を借りて進んでいきます。返却期限は15:00までなので注意。

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もらったマップ。今回は垂井追分を見て宿場町をめぐったあと南宮大社を目指すルートで行きます。

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相川を通過。

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垂井追分。中山道と美濃路の分岐点です。道標は1709年に垂井宿の問屋、奥山文左衛門が建てたものです。

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気配は残っていますね。

●旅籠亀丸屋
不破郡垂井町1200。
江戸時代に脇本陣に準じたあつかいを受けた歴史ある宿。今の建物も1777年築と歴史がありますが数年前に閉館しました。
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現役で使われている古い建物もちらほらあります。
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説明はありませんが宿場町の雰囲気を残す古い建物が残っています。
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本陣跡。
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石鳥居。ここをくぐって1.3キロほど歩くと南宮大社です。
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宿場町から一本入ったところにある土蔵のある町並み。
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山車の蔵だ。

●日目庵
不破郡垂井町1089-2。
日蓮の高弟六老僧(臨終の際指名した6人の高弟)である日興の高弟、日目が荼毘された場所とされています。
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閉業していますが最近まで使われていた様子の建物。

●垂井宿お休み処旧旅籠長浜屋
不破郡垂井町1227。
旅籠屋で、徳川家定(江戸幕府第13代征夷大将軍)に嫁ぐ有姫ら3,200名が垂井宿に宿泊した際、お輿担ぎ23人が宿泊した記録が残ります。1889年から1998年まで酒屋を営んでおり、現代では観光客向けの休憩所として使われています。
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●小林家住宅主屋
不破郡垂井町字屋敷1268-1。
国指定登録有形文化財。江戸時代末期の町家です。
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他の多くの建物と同じく外観のみ見学可。

●本龍寺
不破郡垂井町1234。
創建不詳の浄土真宗大谷派の寺院。徳川家光が休憩した記録と松尾芭蕉が宿泊した記録が残ります。本龍寺の山門と書院玄関は垂井宿の脇本陣の表門と邸宅が移築されたものだそうです。
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●西の見附
垂井宿の西の玄関口。安藤広重が垂井宿を描いた版画はここからの眺めだそうです。
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宿場町とされるエリアの外も古い建物が多く残っています。

●西清水
生活用水で、1831年の地図にも記録が残ります。
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かなりきれいですね。鯉のいない上流側なら洗い物や掃除の水くらいには使えそうですし、煮沸すれば飲んでも問題なさそうなレベル(←水を見た目で判断するのは危ない)。

※動画


●長屋氏屋敷跡
鎌倉中期に垂井に移り住んだ豪族、長屋氏の屋敷跡。京都を追われた後光厳天皇が一時期滞在し仮御所としていたことがあります。
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今は何もない植えこみですが、一瞬だけ天皇家の御所になった場所と考えるとすごいですね。

●垂井の泉
「垂井」の由来となった泉。ケヤキのふもとから水が湧き出していましたが、2015年に枯れてしまいました。740年に聖武天皇が立ち寄った曳常泉はここのこととされます。
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かなり透明度は高いです。

●裏清水
垂井の泉の裏の路地にあります。やかんがおかれており、今も生活用水として使われている様子。
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たまに小魚やカニがいます。水が豊かな宿場町ですね。

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裏清水のある裏通り。水を使うための足場がありますね。ここで洗い物をするのでしょうか。
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●古清水
垂井の泉近く、住宅街の細い路地の中に隠れています。周辺は細い砂利道になっています。
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当番表がありますね。持ち回りで掃除をしているようです。
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自転車の借りられる時間が15:00までだったので一度駅前にもどって自転車を返し、南宮大社方面を目指します。

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駅前のマップ。

●南宮大社
公式HP:https://www.nangu-san.com/
不破郡垂井町宮代1734-1。
金属の神・金山彦命を祀っています。社殿は崇神天皇の時代に創建されたとされ、多くの遺構が国の登録有形文化財になっています。
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門前町の鳥居。大きすぎない?
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神社の外にある店。
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輪橋と楼門。いずれも国の登録有形文化財です。
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横から見た輪橋かっこいい。神様用の橋のため、人が使えない角度になっています。
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入ったところ。正面の高舞殿も国の登録有形文化財です。
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拝殿。ここも国の登録有形文化財。
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瓦塚。社殿を守ってくれた瓦に感謝するための塚とのこと。
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鳥居の群れ。
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進んでいきます。
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最奥にある南宮稲荷神社。ここの祭神は保食神。どうして保食神が他の神様と比べると別格のあつかいで祀られているか気になります。
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裏から見た鳥居。

今回はこれで終わりです。一見地味ですが歴史的に価値のあるスポットが多く、近くの大垣・赤坂宿・関ヶ原とも歴史的に関連があって面白い町ですね。

※動画でもまとめました。


※声なし版はこちら。